「投票率」60%以上予想 会津若松市長選、関心高まり各陣営想定

 

 4日投開票の会津若松市長選は3候補が舌戦を繰り広げ、31日に折り返しを迎えた。いずれも無所属で、新人の元県議会議長平出孝朗候補(62)、3選を目指す現職の室井照平候補(63)=2期、新人の前市議阿部光正候補(69)の各陣営は8年ぶりの選挙戦で有権者の関心が高まると想定、投票率は2011(平成23)年の59.99%以上と見込み、支持獲得に力を注いでいる。

 同市長選の投票率は低下傾向にあり、1999(平成11)年は73.21%だったが、2003年は69.65%、07年は69.51%と減少。新人同士の一騎打ちとなった11年は6割を下回り、過去最低だった。

 平出陣営は「8年ぶりとなる選択の機会。関心は高まっている」として投票率65%と予想する。陣営は3万5千票の獲得を目標に、浮動票の取り込みなど支持拡大に躍起だ。

 室井陣営は投票率を60%以上と予想、3万3000票の得票を目標に掲げる。陣営は「3期目に向け、信任を得る意味でも、投票数の過半数の獲得を目指す」と支持固めを進める。

 阿部陣営は投票率を60%と想定。ただ「政治への関心が薄くなっており、低下する可能性もある」としている。当選ラインは各候補に票が分散し、2万5000票とみている。

 市長選と同日程で行われている市議選は、定数28に現職24人、元職1人、新人7人の計32人が立候補している。4年前の前回は過去最低の50.24%だった。

 7月27日現在の選挙人名簿登録者数は10万367人(男性4万7382人、女性5万2985人)。