現新3氏「浮動票」獲得などに注力 会津若松市長選・終盤情勢

 

 4日投開票の会津若松市長選は終盤に入り、いずれも無所属で新人の元県議会議長平出孝朗候補(62)、3選を目指す現職の室井照平候補(63)=2期、新人の前市議阿部光正候補(69)の3人が浮動票の獲得や政策の浸透に力を注いでいる。

 平出候補は、市庁舎整備計画の見直しなどを主張してきた。支持獲得では女性層への浸透にも注力。1日には女性を対象にした個人演説会を開催した。陣営は「終盤では平出氏の政策を浸透させ、浮動票の獲得に全力を挙げる」としている。

 室井候補は市内全域をほぼ巡り終え、2日は郊外、遊説最終日の3日は市中心部を回る。個人演説会では市庁舎整備の財源などについて積極的に説明。陣営は「政策への理解を得ることが重要。最後まで気を引き締める」とする。

 阿部候補は1日当たり5カ所程度で街頭演説を行い、独自の経済政策の必要性を精力的に訴えてきた。終盤は市中心部に重点を置き、浮動票の取り込みを狙う。陣営は「現市政の実績に疑問を呈し、引き続き政策の浸透を図る」と意気込む。