32年ぶり村長選!新人一騎打ち関心高く 鮫川村長選・終盤情勢

 

 任期満了に伴う鮫川村長選は、25日の投開票に向け終盤戦に入った。届け出順にいずれも無所属新人で、元村総務課長の農業鈴木治男候補(68)と前村議の会社員関根政雄候補(63)が1987(昭和62)年以来、32年ぶりの村長選で舌戦を繰り広げている。

 鈴木候補は大楽勝弘村長の後援会組織を基盤に選挙戦を展開。保育料や学校給食の無償化、交通弱者対策の相乗りタクシー創設などの政策を掲げ、支持拡大に努めている。

 関根候補は村議としての政治経験を踏まえた政策をアピール。環境公社設立による若者の雇用機会の創設や村民所得の向上、災害対策の強化などを訴え、浮動票獲得にも力を入れる。

 両陣営ともに村公民館などで個人演説会を開くなど、一層の票の上積みにしのぎを削っている。新人同士の一騎打ちによる選挙戦に対し、村民の関心は高い。

 村選管によると、22日現在、2日間の期日前投票に有権者の1割超の400人以上が訪れた。村選管は「有権者の4割程度が期日前投票を済ませるのではないか」と見通す。

 32年前の村長選の投票率は97.91%。4年前の村議選は87.26%だった。高齢化などが投票率の若干の低下に影響しているとみられるが、今回の村長選については両陣営ともに85%程度の投票率を見込んでいる。