【大熊町議選・戦いの跡】投票率わずかに上昇 復興新たな段階

 
大熊町役場で行われた開票作業=10日夜

 10日に投開票が行われた大熊町議選は定数12に対し、現職7人、新人5人が当選した。

 原発事故による避難指示が4月に一部地域で解除されて初めて行われた選挙。町民が避難している現状は前回選挙と変わらないが、投票率は1.57ポイント上昇し53.01%。地域や組織の代表を送り出す町議選に有権者の関心が寄せられた。一方で、同日程で行われた町長選の投票率が8年前の前回選挙戦を大きく下回った。

 新たな段階に入った町の復興に向け、新議員は有権者の負託に応え、積極的な議会活動が求められる。

 新大熊町議に「当選証書」付与

 大熊町議会議員選挙当選証書付与式は11日、町役場で行われ、当選者12人に当選証書が手渡された。任期は20日から4年。

 石橋英雄町選挙管理委員長が一人一人に手渡し、「町民は町の一日も早い復興に期待している」と話した。