【福島県議選・戦いの跡】郡山市選挙区 湖南以外下回る投票率

 
開票作業を進める職員ら=宝来屋郡山総合体育館

 【郡山市選挙区】10日に投開票が行われた県議選の郡山市選挙区(定数10)の投票率は35.61%と、補選を除きこれまでで最も低かった2015(平成27)年の前回を2.53ポイント下回り、過去最低となった。期日前投票(1~9日)の投票者数は3万8469人と、前回を5378人上回ったが、投票率アップにはつながらなかった。

 湖南以外の全地区で前回を下回り、最も高かったのは湖南の62.68%で、三穂田53.86%、中田50.30%と続いた。最も低かったのは富久山の30.92%だった。

 議員定数の改正に伴い、定数が1増となった今回は、自民が現職4人と新人2人の全員が当選、現有5議席から1議席増やした。国民民主が2議席、公明と共産が1議席を維持した。

 地域の代表を選ぶ県議選だが、当日有権者数26万8506人のうち、半数以上の17万人余りが投票を棄権。台風19号での復旧対応に加え、県議会に対する有権者の関心、期待の薄さが反映されたものともいえそうだ。県議会には今後、若者をはじめとした市民が県政に関心を抱くような活発な議論が求められる。