２０２０年に県内で予定されている首長選は、須賀川市長選など１０市町村長選。東日本大震災と原発事故から１０年目となる中、復興に向けた取り組みが進む浜通りの４町村の首長も任期満了を迎える。

　松本氏３選目指し町議会で出馬表明

　【楢葉町】任期満了に伴い４月７日告示、同１２日投開票で行われる。現職の松本幸英氏（５９）＝２期＝は昨年の１２月議会で「新しい魅力を生み出し、根付かせることが真の復興。先頭に立って新生楢葉の実現を成し遂げる」と述べ、３選を目指して立候補を表明した。ほかに目立った動きはない。

　５選目指す遠藤氏は議会で立候補表明

　【川内村】任期満了は４月２４日。現職の遠藤雄幸氏（６４）＝４期＝は昨年の１２月議会で「農業や新たな産業により活力を高め『新生かわうち』を創造していきたい」と述べ、５選を目指して立候補を表明した。今のところほかに目立った動きはない。

　現職・篠木氏、再選出馬「まだ明かせない」

　【葛尾村】任期満了は１１月１１日。現職の篠木弘氏（６８）＝１期＝は態度を明らかにしていない。篠木氏は福島民友新聞社の取材に「まだ出処進退を明らかにできる段階ではない」と話した。前回は無投票。現時点でほかに目立つ動きはない。

　６期目の菅野氏は態度明らかにせず

　【飯舘村】任期満了は１０月２６日。現職の菅野典雄氏（７３）＝６期＝は「任期を全うすることしか考えていない」と村長選への態度を明らかにしていない。東京電力福島第１原発事故による避難指示が大部分で解除されて初の村長選で、動向が注目される。前回は菅野氏と新人の一騎打ち。現時点で目立った立候補の動きはない。