郡山市長選、品川氏立候補へ 2021年4月、選挙戦の公算大きく

 

 来年4月の任期満了に伴う郡山市長選で、現職の品川萬里氏(75)が3選を目指して立候補する意思を固めたことが関係者への取材で分かった。品川氏の連合後援会が11月に役員会を開いて出馬を要請し、品川氏が12月市議会で立候補を表明するとみられる。このほかにも立候補に向けた動きが複数出ており、告示まで約半年を迎え選挙戦になる公算が大きくなっている。

 12月市議会は12月2日に開会し、同8日の一般質問初日で品川氏が立候補を表明する見通し。品川氏は8日、福島民友新聞社の取材に「今は新型コロナウイルス感染症対策に注力したい」としながらも「前回も12月議会で表明した。支援者の考えが大事だと思っている」と話した。

 品川氏は白河市出身。東大法学部卒。郵政審議官、NTTデータ副社長、法大教授などを歴任。郡山市で小中学校時代を過ごした。2009(平成21)年4月の郡山市長選に初出馬し、現職に敗れたが、13年4月の市長選で現職を破り初当選した。

 市長選を巡っては、県議が出馬へ向けて意欲を見せている。近く後援会から出馬の要請を受けて最終判断する見通し。このほか、前市議の会社役員馬場大造氏(60)が無所属での立候補を表明している。水面下ではほかに候補者を擁立する動きもあり、情勢は流動的だ。