『公正無私』...6期24年忘れず 退任の菅野飯舘村長が振り返る

 
6期24年の任期を振り返る菅野飯舘村長

 飯舘村の菅野典雄村長は20日、福島民友新聞社の取材に対し、6期24年の任期を振り返り「最初の選挙の時に支持者から頂いた『公正無私』という言葉を忘れずにやってきた。平成の大合併や災害があり長くやらせていただいた」と語った。菅野村長は26日付で退任する。

 菅野村長は東日本大震災後の支援に感謝し、「村民のためにという信念を持ち、村民もついてきてくれた」と述べた。一括解除を要望してきた帰還困難区域の長泥地区について「国の立ち場は理解できるが東京と田舎の論理は違う。そこをどう考えるか国を動かす段取りはつくれた」と振り返った。

 来年4月からは村独自の復興計画がスタートする。「『ちょっと住む 時々住む ずっと住む みんないいかも飯舘村』がキャッチコピー。それぞれ事情を抱えた村民の生活を尊重しながら、その中で村が発展できたら」と村政を託した。