新人・引地氏が初当選 国見町長選、前町総務課長に幅広い支持

 

 任期満了に伴う国見町長選は8日、投票が行われ、即日開票の結果、無所属新人で前町総務課長の引地真氏(60)が、いずれも無所属新人で元町議の佐藤孝氏(65)、元町議の松浦和子氏(71)、会社経営の高橋翔氏(32)の3人を破り、初当選した。任期は27日から4年。

 元町職員と元町議2人、町ゆかりの新人の計4人による12年ぶりとなった選挙戦では、東日本大震災から間もなく10年となる中、今後の町の振興策などを争点に舌戦が繰り広げられた。

 引地氏は、地元の有志らでつくる応援組織を力に、医療の充実やセーフティーネットの拡充、産業の活性化を訴え、幅広く支持を集めた。佐藤氏と松浦氏は町議時代からの後援会を基盤に組織力で戦ったが及ばなかった。高橋氏は大きな選択肢にならなかった。

 投票率は73.18%で、選挙戦となった前回2008(平成20)年を6.04ポイント下回った。当日有権者数は7770人(男性3729人、女性4041人)。

 当選証書付与式は9日午前9時30分から町役場で行われる。