「郡山市長選」現新4氏...混戦の様相 市議・川前氏が出馬意思

 

 来年4月の任期満了に伴う郡山市長選で、市議の川前光徳氏(54)=3期=が立候補する意思を固めた。郡山市長選には現職の品川萬里氏(75)=2期=と県議の勅使河原正之氏(68)=自民、郡山市、4期=の出馬が見込まれ、前市議の会社役員馬場大造氏(61)が立候補を表明している。市長選まで半年を切り、混戦の様相を呈してきた。

 関係者によると、市内の経済関係者や、川前氏が会長を務める市議会の自民系最大会派・志翔会が支援する動きがあり、近く有志が出馬を要請するとみられる。川前氏は福島民友新聞社の取材に「周囲の声をかなり重く受け止めている。正式に推薦する声があれば出馬する意思はある」と述べた。

 川前氏は郡山市出身。東京経済大経済学部卒。会社役員で郡山青年会議所理事長、日本青年会議所副会頭を経て2011(平成23)年に初当選した。

 品川氏は現在のところ、出馬を明言していないが、周囲から出馬を求める声が出ていることもあり、前回と同じく12月市議会の一般質問初日に立候補を表明する見通し。

 勅使河原氏は10月に後援会からの要請を受け、出馬への前向きな意思を示している。12月上旬に県議を辞職し、正式に出馬表明するとみられる。

 勅使河原氏、川前氏はともに自民。前回選挙で自民支持層が現職と新人で分裂した経緯があり、支持層の今後の動きが注目される。