他候補の票田、切り崩しが勝敗の鍵 只見町長選終盤の情勢

 

 任期満了に伴う只見町長選は22日の投開票に向け終盤戦に突入した。届け出順に新人で元町総合政策課長の渡部勇夫候補(64)、現職の菅家三雄候補(74)=1期、新人で元町議の目黒仁也候補(61)の3人が、JR只見駅前の開発や臨時移転している役場庁舎の新設、町営の朝日診療所の医師確保などを争点に舌戦を繰り広げている。

 渡部候補は、サテライトオフィスの整備をはじめ、地場産業の育成、保育支援体制の充実などを訴え、票の上積みを図る。

 菅家候補は、豪雨災害からの復旧や新型コロナウイルス感染症への支援策など1期目の実績を強調、若年層への支持浸透を狙う。

 目黒候補は、淡水魚などの養殖による産業育成や子ども養育の拠点づくり、「町政の転換」を呼び掛け、支持を求めている。

 町長選は8年ぶり。1959(昭和34)年に只見町制が施行されて以来、町長選に3人以上が立候補するのは初めて。各陣営は投票率について前回の93.09%と同程度と想定。当選ラインを1200票程度とみている。

 只見、朝日、明和3地区からそれぞれ立候補する3候補。他候補の票田をいかに切り崩せるかが勝敗の鍵になりそうだ。