【町村長選・会津】下郷町、西会津町、会津坂下町、会津美里町

 

 2021年は県内17市町村で首長選が予定されている。福島市、郡山市、いわき市のほか、東日本大震災、東京電力福島第1原発事故から10年となる節目の年に、双葉町や富岡町などでも今後の復興を担うリーダーが決まる。市町村議会は6町村で任期満了となり、改選される。

 現職・星氏は態度示さず

 【下郷町】任期満了は9月29日。現職の星学氏(73)=2期=は福島民友新聞社の取材に対し「後援会と協議して出馬するか決めたい」と述べ、現時点で立候補への明確な態度を示していない。関係者からは出馬を推す声が出ている。
 ほかに立候補の動きは表面化していない。

 2氏が立候補表明、現新選挙戦が濃厚

 【西会津町】任期満了は8月4日。これまでに現職の薄友喜氏(72)=1期=が立候補を表明し、新人で元副町長の伊藤要一郎氏(61)が立候補の意思を固めた。現時点では2氏による選挙戦となる見通し。

 薄氏は昨年12月町議会の一般質問で再選に向けて出馬を表明した。伊藤氏も支持者に出馬することを伝え、組織づくりを急いでいる。

 現職・斎藤氏進退触れず

 【会津坂下町】任期満了は6月15日。現職の斎藤文英氏(68)=2期=は町長選への態度を明らかにしておらず、動向が注目される。

 斎藤氏は昨年の12月町議会一般質問で3期目の進退を問われ、「限られた財源の中でいかに町を持続させるか、道筋を立てるのが私に与えられた課題」などと述べたが、進退について明確に言及しなかった。

 これまで町長選に向け正式に立候補を表明した人はいない。

 現職・渡部氏去就示さず

 【会津美里町】任期満了は11月12日。現職の渡部英敏氏(79)=4期=は去就について明確な意思を示していない。福島民友新聞社の取材に対し「後援会と相談して決めたい」と答えた。

 渡部氏は4期連続で無投票当選を果たしており、県内最年長の首長。

 現時点でほかに立候補に向けた動きは表面化していない。今年半ばごろとみられる渡部氏の態度表明に前後して、候補者擁立に向けた動きが本格化する可能性がある。