【町村長選・浜通り】広野町、富岡町、双葉町 3町任期満了へ

 

 2021年は県内17市町村で首長選が予定されている。福島市、郡山市、いわき市のほか、東日本大震災、東京電力福島第1原発事故から10年となる節目の年に、双葉町や富岡町などでも今後の復興を担うリーダーが決まる。市町村議会は6町村で任期満了となり、改選される。

 現職・遠藤氏態度示さず、3選出馬が有力視

 【広野町】任期満了は12月8日。現職の遠藤智氏(59)=2期=は立候補への態度を明らかにしていないが、周辺では3選出馬が有力視されている。

 現時点でほかに候補者擁立に向けた動きはない。

 現職・宮本氏の態度未定、水面下で擁立動き

 【富岡町】任期満了は8月5日。現職の宮本皓一氏(73)=2期=は去就を明らかにしておらず、動向が注目される。

 前回は現職と新人の一騎打ちだった。これまで、現職とは別に水面下で候補者擁立を模索する動きがあり、情勢は流動的だ。

 現職・伊沢氏立候補表明

 【双葉町】1月14日告示、同24日投票で行われる。現職の伊沢史朗氏(62)=、2期=は昨年12月の町議会一般質問で「今後の町の復旧・復興、町民の支援に関する取り組みに負託をいただけるならば、再度出馬をして、全身全霊を傾けて取り組みたい」と述べ、3選を目指して立候補することを表明した。

 出馬意欲を示していた川崎市の無職芹川信彦氏(56)=本籍双葉町=は同月28日、福島民友新聞社の取材に立候補を断念する考えを示した。ほかに目立った動きはなく、無投票となる可能性も出てきた。