いわき市長選、渡部氏が立候補へ 「市民と行政の温度差なくす」

 

 9月27日の任期満了に伴ういわき市長選で、会社経営渡部(わたのべ)安彦氏(33)が無所属で立候補する意思を固めたことが15日、福島民友新聞社の取材で分かった。

 市長選を巡っては、現職の清水敏男氏(57)=2期=は今のところ進退を明らかにしていないが、前福島大理事・事務局長で新人の内田広之氏(48)がすでに立候補を表明している。ほかにも立候補に向けた動きがあり、選挙戦の可能性が大きくなってきた。

 渡部氏は福島民友新聞社の取材に「市民と行政の間の温度差をなくすことが必要と感じた。人とのつながりを大切にして、未来のいわきにつなげたい」と意欲を述べた。今後、記者会見し、正式に表明する見通し。

 渡部氏は南相馬市出身。東日本国際大経済卒。東日本大震災後、本県を「食で元気にする」を掲げいわき市平に飲食店を開業。いわき、郡山、南相馬の各市に飲食店計6店を構えるほか、県内で水耕栽培、和牛繁殖などを行う。