現職・清水氏、3選へ出馬意向 いわき市長選、選挙戦確実情勢

 

 9月27日の任期満了に伴ういわき市長選で、現職の清水敏男氏(57)=2期=は22日、3選を目指して立候補する意向を示した。2月市議会の代表質問で「市民の声に耳を傾けながら前向きに検討していきたい」と答えた。今後、記者会見を開き、正式に表明する見通しだ。

 清水氏は東日本台風(台風19号)や新型コロナウイルスなど危機的な状況が今後も危惧されるとして「防災・減災や災害を克服するしなやかさを備えた安全・安心なまちの礎を築くのが目下の使命」と述べた。

 清水氏はいわき市出身。日大法学部卒。国会議員秘書を経ていわき市議2期、県議を4期務め、2013(平成25)年の市長選で初当選した。

 市長選を巡っては、前福島大理事・事務局長で新人の内田広之氏(48)が立候補を表明しているほか、会社経営渡部(わたのべ)安彦氏(33)、常磐共同ガス(いわき市)前社長の猪狩謙二氏(58)が立候補する意思を固めている。前回、前々回と立候補した元衆院議員が出馬に向けた準備を進めており、3月中にも態度を示すとみられ、選挙戦が確実な情勢となっている。