新人・藤沢氏、富岡町長選出馬へ 現職・宮本氏は進退慎重検討

 

 8月5日の任期満了に伴う富岡町長選で、新人の会社員藤沢道徳氏(53)が無所属で立候補する意思を固めたことが25日、分かった。近く正式に表明する見通し。

 関係者によると、藤沢氏は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被害を受けた浜通りの被災地で、住民団体の地域再生を目指す活動などに関わっている。こうした経験を踏まえ、若い世代の帰還促進に向けたソフト事業の充実などに意欲を示している。

 藤沢氏は富岡町出身。早大社会学部卒。1992(平成4)年に大手総合建設会社に入社。東京都内での勤務を経て、2016年10月に浜通りの復興関連事業を担当する現地事務所の所長に就任した。

 町長選を巡り、現職の宮本皓一氏(74)=2期=は現時点で立候補への態度を明らかにしていない。関係者によると、宮本氏は進退について慎重に検討しているという。このほか、別の新人の候補者擁立を模索する動きがある。