現新2氏、少子化対策など争点に舌戦 小野町長選・終盤の情勢

 

 任期満了に伴う小野町長選は14日の投開票に向け終盤戦に入った。届け出順にいずれも無所属で、新人の元町議会議長村上昭正候補(65)と現職大和田昭候補(73)=2期=が少子化対策などを争点に舌戦を繰り広げている。

 村上候補はスピード感ある行政運営を掲げ、地域づくり協議会による支え合いのまちづくりや起業支援、健康まつり開催などを訴える。町議時代の後援者を軸に支持拡大を目指す。

 大和田候補は2期8年の実績を強調。小野インターチェンジ周辺の整備や子育て支援、新型コロナウイルス感染症対策の継続などを訴える。後援会組織を基盤に票の上積みを狙う。

 選挙戦は8年ぶり。前回の投票率は82.16%で、今回について村上陣営は「やや下回る」、大和田陣営は「前回並み」と予想し、票の掘り起こしを急いでいる。

 村上候補は市街地、大和田候補は農村部が地盤。大票田の小野新町地区などでの浮動票獲得が勝敗の鍵を握りそうだ。