官製談合事件を巡る町長の辞職に伴い、４月２０日告示、同２５日投票で行われる会津美里町長選で、元県議会議長の杉山純一県議（６３）＝大沼郡、５期＝は１４日、立候補を正式に表明した。

　同日の連合後援会と自民党大沼郡総支部の合同会議で出馬要請を受け「負託に応えたい」と出馬への決意を示した。

　杉山氏は取材に「失墜した町民の信頼を回復させることが第一。町民の声をしっかりと町政に反映させたい」と述べた。杉山氏は１９日の２月定例県議会の閉会後、県議の辞職願を提出する予定。無所属で出馬する方針。

　杉山氏は会津美里町（旧会津高田町）出身。東京農大農学部卒。２００３（平成１５）年の県議選で初当選。自民党県連幹事長、県議会議長などを務めた。

　町長選を巡っては、ほかにも候補者擁立を模索する動きがある。過去４回の町長選は全て無投票。

　杉山氏が県議を辞職した場合、定数１の大沼郡選挙区で県議補選が行われる。