現新2氏、浮動票の獲得「勝敗の鍵」 田村市長選・終盤の情勢

 

 任期満了に伴う田村市長選は9日、投票まであと2日に迫った。届け出順にいずれも無所属で、再選を目指す現職の本田仁一候補(58)、新人の元市議白石高司候補(61)が舌戦を繰り広げている。両候補の主張を見極めている有権者も多いとみられ、両陣営が票の上積みで競っている。

 同市の選挙人名簿登録者数は3日現在、3万773人(男性1万5180人、女性1万5593人)。本田、白石両候補の陣営は、投票率を今回と同様に現職と新人の一騎打ちとなった、4年前の前回選挙戦並みの70%台で推移すると予想。市民の注目度は高いとみて、当選ラインを1万2千票以上に据える。選挙戦終盤では、大票田の同市船引町での浮動票獲得が勝敗の鍵を握りそうだ。

 本田候補は1期4年の実績を強調。医療福祉や子育て環境の充実、雇用創出をまちづくりの柱に据え、市政継続を訴える。

 白石候補は公平公正な市政運営を掲げ、学校教育改革や医療福祉の質向上、地場産業活性化策を示し、市政刷新を訴える。