「郡山市長選」4月11日告示 現新三つどもえの争い確実な情勢

 

 任期満了に伴う郡山市長選は11日、告示される。いずれも無所属で、3選を目指す現職の品川萬里氏(76)=2期、新人の元県議勅使河原正之氏(69)、元市議の川前光徳氏(54)の3人が立候補を予定し、三つどもえの争いとなることが確実な情勢となっている。

 県内市町村で最多の感染者が確認されている新型コロナウイルス感染症対策や災害対策、少子高齢化が進む市の将来像を市民にどう示せるかが焦点になりそうだ。

 政党は各党とも明確な姿勢を示していない。自民党郡山総支部、公明党県本部、共産党郡山・安達地区委員会、立憲民主党県連のいずれも推薦候補を選ばず自主投票とし、社民党郡山総支部は方針を決めなかった。

 品川陣営の深谷昇選対本部長は「2期8年の実績や国とのパイプを強調する。女性票を獲得し、票の上積みを図る」と話した。

 勅使河原陣営の藤原賢一選対本部長は「行政、政治経験をアピールし、公約を実現できる候補者が誰なのか訴えていく」と述べた。

 川前陣営の佐藤政喜選対本部長は「長期的な視野で市政のビジョンを示す。ネットを活用し幅広い年代に政策を訴える」と話した。

 3月1日現在の選挙人名簿登録者数は27万124人(男性13万1682人、女性13万8442人)。