投票率30%台、低い傾向続く 郡山市長選、現新3氏が舌戦展開

 

 18日投開票の郡山市長選は、届け出順に新人で元県議の勅使河原正之候補(69)、元市議の川前光徳候補(54)、3選を目指す現職の品川萬里候補(76)=2期=が舌戦を展開している。郡山市では近年の選挙で投票率が30%台と、低い傾向が続いている。

 前回2017(平成29)年の市長選は投票率38.05%、19年の市議選でも37.26%、同年の県議選は35.61%で、いずれも過去最低が続いている。

 さらに、今回は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、啓発を行う「明るい選挙推進協議会」が活動を自粛しており、啓発が難しくなっている。市選管の担当者は「政治や選挙をわがことと感じられない人が増えている。選挙は自身の現在と未来を決める作業」と強調した。

 市長選の投票率は1985年の73.53%以降、低下が続く。05年は新人4人が争う激しい選挙戦に加え、県議・市議補選が重なったことで57.43%と20年ぶりに投票率が上昇した。品川候補が現職を破り初当選した13年は45.01%だった。