現新3候補、遊説で票の上積みに奔走 郡山市長選・終盤の情勢

 

 任期満了に伴う郡山市長選は18日の投票に向け終盤に入った。いずれも無所属で、新人の元県議勅使河原正之候補(69)、元市議の川前光徳候補(54)、3選を目指す現職の品川萬里候補(76)=2期=の3人が遊説で票の上積みに奔走している。

 勅使河原候補は25年の議員経験で培った市内全域の後援会を生かし、他陣営の地盤の切り崩しを狙う。山積する課題から有権者の関心は高いとみて投票率は前回を上回る40%を想定し、5万票の獲得を目指す。藤原賢一選対本部長は「真に実行力のある候補者を見極めてほしい」と呼び掛けた。

 川前候補は地盤の中心市街地を足掛かりに郊外を重点的に回る。若さを強調し市の将来像を見据えた政策を訴え、浮動票の取り込みを図る。佐藤政喜選対本部長は「知名度向上が課題。幅広い年代に浸透させたい」と話す。投票率は前回を下回る36~37%と予想し、当選ラインは5万票とした。

 品川候補は2期8年の実績と国とのパイプの強さを強調しながら市内全域で街頭演説し、支持固めを図る。深谷昇選対本部長は「遊説では手応えを感じている。当初の方針通りの選挙で戦い通す」と話した。陣営は投票率を前回並みの38%程度と想定。当選ラインは5万5000票と設定している。

 期日前投票は3日目の14日時点で、前回市長選と比べて1日当たり1000人程度多くなっている。市選管は、新型コロナウイルス対策のため投票日を避けて投票する人が増えているのではないかとみている。