宮本富岡町長退任へ 3期目に立候補せず、近く正式表明見通し

 

 任期満了に伴い7月15日告示、同25日投票で行われる富岡町長選で、現職の宮本皓一氏(74)=2期=が立候補せず、今期限りで退任する意思を固めたことが24日、分かった。近く正式に表明する見通し。

 関係者によると、同日にいわき市で開かれた後援会の役員会で、宮本氏が退任の意思を伝えたという。体調面の不安などが理由とみられる。

 宮本氏は富岡町出身。小高農高卒。2000(平成12)年の同町議選に初当選し、町議会議長などを務めた。町議を4期目途中で辞職し、13年の町長選に出馬、初当選。17年4月の帰還困難区域を除く避難指示の解除に合わせ、帰還した住民の生活を支える公設民営商業施設の設置や、地域経済の再生に向け産業団地の整備などに取り組んだ。

 町長選を巡っては、新人の会社員藤沢道徳氏(53)が立候補を表明している。このほか、別の新人の候補者擁立を模索する動きがある。