団体職員・馬場氏が出馬正式表明 衆院選福島2区、立民公認へ

 

 秋までに行われる衆院選の福島2区で、立憲民主党県連から出馬要請を受けた福島市の団体職員馬場雄基氏(28)は24日、県庁で記者会見し、立候補を表明した。党本部が29日に開く常任幹事会で公認され、福島2区総支部長に就く見通し。

 馬場氏は「要請に驚いたが、期待に全身全霊で応えるため一大決心した」と立候補の理由を説明。20代の若さをアピールし「私たちの代で廃炉を含め、福島の復興を実現させる。地域に希望と誇りを持ち、力強い日本を福島からつくり上げたい」と決意を述べた。

 馬場氏は郡山市出身。福島高、慶大法学部卒。銀行員を経て松下政経塾に入った。現在は福島市の交流施設「アオウゼ」の事業統括コーディネーターなどを務めている。馬場氏の公認に向けて県連は25日、党本部に上申する。

 福島2区を巡っては、元厚生労働相の自民現職根本匠氏(70)=8期=と共産の新人平善彦氏(69)が立候補を予定している。

 馬場氏の立候補により、立憲民主は県内5小選挙区全てで候補者を擁立する見通し。ただ、共産が2区に加えて5区も新人の擁立を予定しており、今後は野党共闘に向けた両区での候補者調整が焦点となる。

 馬場氏の会見に同席した立憲民主党県連代表の金子恵美衆院議員(福島1区)は「野党共闘を目指していくということは重要だ。現段階では馬場氏が中心となる塊をつくる努力をしていく」と述べるにとどめた。一方、共産党県委員会の町田和史委員長は「すぐに候補者を調整という話にはならない。2、5区で共産の候補者がふさわしいとされるよう努力する」と語った。