任期満了に伴う下郷町長選は２６日、投票が行われ、即日開票の結果、現職の星学氏（７４）＝２期＝が２０３１票を獲得し、新人の元副町長星澄雄氏（７３）に２０５票差をつけ３選を果たした。任期は３０日から４年。

　人口減少や少子化対策をはじめ、新型コロナウイルス感染拡大に対応する経済支援策などが争点となった。星学氏は、観光の振興や若者世代の経済負担軽減策などを訴え、支持を集めた。

　投票率は８４．２８％で、前回を２．９３ポイント下回った。当日有権者数は４６７０人（男性２３３２人、女性２３３８人）。

　当選証書付与式は２７日、町役場で行われる。

　高齢者対策実績訴え

　【戦いの跡】前回、前々回と同じ顔ぶれとなった下郷町長選。現職の星学氏が新人の星澄雄氏を破り、３回目となる町政継続の負託を受けた。

　町人口の６５歳以上が４割を超え、少子化対策や新型コロナウイルス感染症の収束後を見据えた観光振興策などが争点となった。

　星学氏は、高齢者に対する生活支援事業や新型コロナ感染拡大に伴う経済対策など２期８年の実績を強調し、街頭演説を重ねた。新型コロナの影響から県内の各市町村長選挙で現職に逆風が吹いていると危機感を抱き、１月から組織固めに入った。３月の出馬表明後、朝や公務終了後に各地域へ小まめに足を運び、支持を拡大した。

　星澄雄氏は告示２週間前に出馬を表明。町政刷新を訴えたが、出遅れが響いた。

　新型コロナの影響を受ける観光産業への支援策や少子高齢化など課題は山積する。具体的な町の将来像を示せるか、手腕が問われる３期目となる。（南会津支局・中田亮）

◇下郷町長選開票結果（選管最終、敬称略）
当２，０３１　星　　学　無現
　１，８２６　星　澄雄　無新