福島市長選投票率34.79%、全81カ所で前回下回る 期日前も低調

 
予定時間よりも早く終了した開票作業

 21日投開票の福島市長選の投票率は34・79%で、過去最低だった2009(平成21)年の38・18%を3・39ポイント下回った。前回17年の47・92%から13・13ポイント低下し、当日投票所ごとの投票率をみると、全投票所81カ所で前回の投票率を下回った。

 低投票率について、現職陣営は「相手候補は無投票にさせないことが目的。そのため福島市のために何をするのか見えず、有権者が投票に行く意義を感じることができなかったのではないか」とみている。期日前投票者数も計2万9183人にとどまり、前回比1万124人減と低調だった。

 開票終了時間、予定より早まる

 福島市長選の開票は21日午後9時15分から福島トヨタクラウンアリーナで行われ、約260人態勢で作業を進めた。

 過去最低の投票率となったため、予定していた開票終了時間より早く作業が終わり、午後10時45分に確定した。

 一夜明けて「さあやるぞ」

 福島市長選で再選した木幡浩氏(61)は投開票から一夜明けた22日、同市宮下町の自宅で妻澄代さん(60)と共に選挙結果を伝える福島民友新聞に目を通し、あらためて当選を実感した。

 木幡氏は「さぁやるぞとの気持ちが大きくなった」と意欲十分。最優先課題のコロナ対策や経済対策などについて「補正予算案を12月議会に提出するため最終調整にとりかかる」とかじ取り役の自覚を高めた。

211123tiiki03.jpg当選を報じる新聞に目を通し笑顔を見せる木幡氏(左)と妻澄代さん