現職・高橋広志氏が無投票再選 西郷村長選、子育て支援充実へ

 
再選を果たし万歳する高橋氏(中央)

 任期満了に伴う西郷村長選は22日告示され、現職の高橋広志氏(67)=1期=のほかに立候補の届け出はなく、高橋氏が無投票で再選を果たした。村長選が無投票となるのは資料の残る1947(昭和22)年以降初めて。

 高橋氏は新型コロナウイルスの克服とともに子育て支援として出産祝い金や預かりサービスの充実を進め、高齢者の生きがいづくりにも取り組む。

 当選証書付与式は28日午前9時30分から村役場で行われる。任期は3月28日から4年。

 生活直結の政策評価

 【無投票の軌跡】現職の高橋広志氏が無投票で再選を果たした西郷村長選。村民は社会基盤づくりを着実に進めた高橋氏に再びかじ取り役を託した。

 高橋氏は昨年12月に立候補を表明。高橋氏は1期目に保育園の開園や小児科専門の病院誘致などの子育て支援策に加え、高齢者向けデマンド交通の実施など、幅広い世代の生活に直結する政策を実現。「自治体四季報」による経営力ランキングで日本一となった実績なども評価され、対抗馬を擁立する動きは表面化しなかった。

 一方で、村の観光誘客を担ってきた「キョロロン村」が一昨年4月に営業を休止したまま、先行きが見えないなど課題もある。コロナ対策やさらなる子育て充実策など将来を見据えて掲げた政策を確実に実現できるか、真価が問われる。(白河支社・伊藤大樹)