現職・舟木幸一氏が無投票再選 昭和村長選、移住・定住促進へ

 
昭和村長選で無投票再選を果たした舟木氏と妻志子さん

 任期満了に伴う昭和村長選は19日告示され、現職の舟木幸一氏(65)=1期=のほかに立候補の届け出はなく、舟木氏が無投票で再選を果たした。村長選が無投票となるのは2010(平成22)年以来12年ぶり。

 舟木氏は村民の命と健康を守ることを第一に新型コロナウイルス感染症対策の充実に努め、移住・定住の促進や先端技術を取り入れた村づくりを進める。

 当選証書付与式は24日午前9時30分から村役場で行われる。任期は29日から4年。

 積極的にコロナ対策

 【無投票の軌跡】12年ぶりの無投票となった昭和村長選は現職の舟木幸一氏が再び村政のかじ取り役を担うことになった。新型コロナウイルス感染症対策を積極的に進めた舟木村政が信任された形だ。

 1期目後半は新型コロナとの闘いだった。24時間対応の相談窓口を設け、希望者に無料PCR検査を実施するなど村民の不安解消に努めた。ワクチン接種もスムーズに進み有権者から一定の評価を得たこともあり、ほかに候補者擁立の動きは表面化しなかった。

 少子高齢化が進む中、村は人口減対策としてからむし織体験生(織姫・彦星)やカスミソウ栽培の新規就農者を軸とした新しい村民の受け入れを推進する。今後10年の振興計画を策定し、デジタル技術を駆使した「先端的過疎」にも挑戦する舟木氏の手腕が問われる。(坂下支局・渡辺司)