渡部候補、組織力生かす 湯田候補、ネット活用 南会津町長選終盤の情勢

 
届け出順に右から渡部正義候補と湯田芳博候補

 任期満了に伴う南会津町長選は24日の投開票に向け終盤戦に入った。届け出順にいずれも無所属で新人の元副町長渡部正義候補(63)と元職の湯田芳博候補(71)が、子育て支援や人口減少対策などを争点に舌戦を繰り広げている。

 渡部候補は、町職員OB会の組織力を生かし、選挙戦を展開。ゼロ歳児から2歳児の保育料負担軽減やIターン、Uターンの促進による定住人口の拡大を打ち出し、票固めに奔走する。

 湯田候補は、交流サイト(SNS)を活用し、票の掘り起こしを進める。町政の刷新と財政健全化を訴える一方、保育料と学校給食費の無料化も掲げ、若年層への支持拡大を狙う。

 投票率について、両陣営は前回(82.41%)程度と予想する。両候補はともに有権者が最も多い田島地区を地盤とするため、同地区の浮動票を取り込み、舘岩、伊南、南郷の3地区での票をどれだけ上積みできるかが勝敗の鍵となりそうだ。