内堀氏、県政に「強い決意」 政治資金パーティー、出馬明言せず

 

 11月11日の任期満了に伴う知事選を巡り、現職の内堀雅雄知事(58)=2期=は14日、福島市で開かれた自身の政治資金パーティーで「挑戦を続け、福島が直面している危機を希望に変えるために、強い決意で県政に臨んでいく」と述べた。今後の県政運営への意欲を示したものの、濃厚とみられる3期目への立候補については明言しなかった。

 過去2度の知事選で支援してきた県内各党からは、内堀氏に3選出馬を求める声が相次いだ。来賓としてあいさつに立った自民党県連会長の根本匠衆院議員(福島2区)は「党を挙げて支援していく。新たな挑戦をし、大いに活躍してほしい」、立憲民主党県連常任顧問の玄葉光一郎衆院議員(福島3区)も「3選出馬を表明すれば全力で支え、福島県を大きく前進させたい」と支援を約束。公明党県本部常任顧問の若松謙維参院議員(比例)は「福島国際研究教育機構を世界一のものにするためには内堀氏が必要」と訴えた。

 このほか渡辺義信県議会議長、県市長会長の立谷秀清相馬市長も内堀県政の継続を求めた。これに対し、内堀氏は「身に余る激励の言葉をしっかり受け止めさせていただく」と述べた。パーティーには本県選出の国会議員や首長、県議、経済界の代表者ら約500人(主催者発表)が来場した。

 知事選を巡っては、共産党県委員会や県労連などでつくる「みんなで新しい県政をつくる会」が候補者を擁立する方針。また、前回も出馬した郡山市の会社経営男性(34)が無所属での立候補を表明している。