内堀氏、6月県会で表明へ 連合後援会が知事選出馬要請

 

 10月13日告示、同30日投票で行われる知事選を巡り、現職の内堀雅雄氏(58)=2期=が、21日開会の県議会6月定例会で3選を目指して立候補を表明する見通しとなった。4年前の前回同様、冒頭に出馬を表明するとみられる。

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興は一定程度進んだ一方で、特定復興再生拠点区域(復興拠点)をはじめとする帰還困難区域の避難指示解除や第1原発で発生する処理水の海洋放出方針など、課題は山積している。さらに相次ぐ自然災害や急激な人口減少、新型コロナウイルス対策、物価高など喫緊の課題への対応が迫られる中、県政運営の継続を決意したもようだ。

 内堀氏は18日、郡山市で開かれた県政報告の席上、連合後援会から出馬要請を受けた。「真剣に受け止め、熟慮を重ねていく」と出馬への明言を避けたものの、「本県が前進していくため、特に子どもたちの未来を花開かせるため皆さんと一緒に誠心誠意、取り組んでいく」と述べた。

 後援会は県政報告に先立って開いた代表者会で、内堀氏への出馬要請を全会一致で決めた。その後の県政報告の冒頭、中川治男会長が「3選を目指して立候補していただき、県政の発展、県民生活の充実のために一層の活躍を願いたい」と内堀氏に出馬を要請した。

 過去2度の知事選で内堀氏を支援した自民党県連や立憲民主党県連、公明党県本部などは引き続き内堀氏を支援する方針。共産党県委員会や県労連などでつくる「みんなで新しい県政をつくる会」は独自候補の擁立を目指している。