浪江町長選22日告示 立候補2氏表明、異例18日間の長期戦へ

 

 任期満了に伴う浪江町長選は22日告示、7月10日投開票で行われる。いずれも新人で元県議吉田栄光氏(58)と会社経営高橋翔氏(34)が立候補を表明しており、選挙戦となる見通しだ。

 立候補の届け出は22日午前8時30分~午後5時に町役場で受け付ける。1日現在の選挙人名簿登録者数は1万4332人(男性7032人、女性7300人)。

 選挙戦となれば、選挙期間が18日間と通常の5日間の3倍以上の長期戦となる。原発事故で町外に避難する有権者に配慮して期間を長く設け、同日程の参院選に合わせたことが要因。町選管は「有権者の期日前投票を考えれば同じ日程がいいと判断した」と説明する。

 公選法では選挙期間について下限のみ定められ、通常は町村長選が5日間、市長選が7日間、参院選や知事選などが17日間。県内では原発事故で避難する有権者のために選挙期間を長く設けるようになり、震災前5日間だった浪江町長選は10日間で行われていた。

 県選管によると、18日間の町長選は戦後の県内市町村長選で最長となる。