吉田候補・避難者訪ね支持訴え、高橋候補・SNSで政策浸透へ 浪江町長選終盤情勢

 
吉田栄光候補(右)高橋翔候補

 任期満了に伴う浪江町長選は、10日の投開票に向け終盤戦に入った。届け出順に、いずれも新人で、無所属の元県議吉田栄光候補(58)、諸派の会社経営高橋翔候補(34)が選挙戦を展開している。

 吉田候補は医療福祉と教育の充実、市街地と帰還困難区域の再生などを訴える。町内の遊説のほか県外含め町外に避難する有権者を訪ね、票の上積みを図る。

 高橋候補は宇宙港の整備など宇宙関連産業の集積などを政策に掲げる。町内での遊説のほか、交流サイト(SNS)などを活用した発信で政策浸透を目指す。

 投票率について、両陣営は過去最低だった前回の43.08%を下回る40%前後と想定。東京電力福島第1原発事故により、現在も有権者の多くが避難生活を送る中、古里再生に関心を引き寄せられるかが鍵となる。