福島大生「気軽に政治話せる場を」 県知事選、投票率向上へ提案

 
投票率アップに向けた取り組みを検討する学生

 13日告示、30日投票の知事選に向け、県選管は2日、福島市で投票率向上に効果的な取り組みを検討するワークショップを開いた。大学内で期日前投票所の運営などに取り組む「福島大voteプロジェクト」の学生4人が、政治や選挙について話せるカフェのような場所の設置を提案した。県選管は学生の意見を参考に啓発活動を展開する。

 選挙への関心や効果的な啓発活動などについて若者から直接意見を聞こうと初めて開催。若年層への働きかけを通し、家族や友人などへの波及効果も狙い、全体の投票率上昇を目指す。

 学生らは長期的な啓発活動として、学内図書館などに政治や選挙に関するコーナーを設置することも提案した。また、意見として投票者への飲食店などでの割引、立候補者の事務所訪問、政治に詳しい人から話を聞く機会なども上がった。食農学類の関谷康太さん(2年)は「政治については、『意識が高い』と思われて話しにくい。気軽に話せる場をつくることで、政治の話をしない人も引き込めるのでは」と期待した。

 県選管によると「18歳選挙権」の導入後初めて実施した2018(平成30)年の前回知事選の投票率は45.04%。10代は30.74%、20代は23.12%だった。