現職・押部源二郎氏が無投票再選 金山町長選

 
金山町長選で無投票再選を果たした押部氏(中央)

 任期満了に伴う金山町長選は4日告示され、現職の押部源二郎氏(73)=1期=のほかに立候補の届け出はなく、押部氏が無投票で再選を果たした。町長選が無投票となるのは2010(平成22)年以来12年ぶり。

 押部氏は、安心・安全な生活環境の実現と地域資源を活(い)かした産業の振興、次代を担う若者・子育て世代への支援の三つの柱を継続し、深化・充実させる方針だ。

 当選証書付与式は、9日午前9時から町役場で行われる。任期は22日から4年。

 生活直結の政策実現

 【無投票の軌跡】12年ぶりの無投票となった金山町長選は現職の押部源二郎氏が再び町政のかじ取り役を任された。1期目の大半は新型コロナウイルスへの対応に追われたが、安全・安心な生活環境の整備などに注力したことが信任された形だ。

 1期目では人間ドックの助成拡大や保育所・小中学校へのエアコン設置など幅広い世代の生活に直結する政策を実現。コロナ禍での円滑なワクチン接種や25%のプレミアム付き商品券発行などが有権者から一定の評価を得たこともあって、対抗馬を擁立する動きは表面化しなかった。

 過疎、高齢化が進む中、全線再開通したJR只見線の今後の利活用など、町の課題は山積している。沿線・近隣町村との広域連携による地域づくりも含め、押部氏の手腕が問われる。(坂下支局・渡辺司)