両陣営、ラストサンデー支持訴え 知事選、都市部票掘り起こし

 

 30日投開票の知事選で、選挙戦最後の日曜日となった23日、現職の内堀雅雄候補(58)は福島市、新人の草野芳明候補(66)は郡山市でそれぞれ遊説を展開。大票田の都市部などで政策を訴え、票の掘り起こしに努めた。

 内堀候補は福島市内一円に選挙カーを走らせた。JR福島駅前では若者や家族連れらでにぎわう通りを歩き、有権者らとグータッチ。夕方に開いた個人演説会では、現場主義や水面下での政府交渉を重ね、復興や災害関連の政策を形にしてきたと実績を強調した。陣営は「3期目に向け高い得票で県民の信任を得たい」と訴えた。

 草野候補は郡山市内12カ所で街頭演説と個人演説会に臨んだ。JR郡山駅前では、推薦を受ける共産党の穀田恵二国対委員長が応援に入り、東京電力福島第1原発で発生する処理水の海洋放出方針への反対姿勢を強調。草野候補は現県政の対応を批判し「方針に『納得していない』という意志の1票を寄せてほしい」と訴えた。