知事選で移動式の期日前投票所 浪江町選管、バス使い避難先訪問

 
バスを使った移動期日前投票所で投票する浪江町の有権者

 30日投開票の福島県知事選で、浪江町選挙管理委員会は24、25の両日、南相馬市と福島市の復興公営住宅団地にラッピングバスを使った移動期日前投票所を設けた。震災と原発事故の影響で両市に避難する浪江町の有権者に投票を呼びかけた。

 町選管によるバスを使った移動期日前投票所の設置事業は初めて。町選管はこれまでの選挙で、町役場本庁舎のほか、出張所がある福島、二本松、いわきの3市と郡山市に期日前投票所を設けてきたが、高齢者らがより投票に行きやすくするためバスを使った。

 初日の24日は南相馬市の北原団地集会所と南町団地集会所に設置し、計114人が1票を投じた。25日は福島市の北沢又団地大和田集会所にバスを配送。有権者は町イメージアップキャラクター「うけどん」などが描かれた車内で投票を済ませていた。24日に北原団地集会所で投票した70代の男性は「30日に投票に行けないので利用した。バスでの投票は初めてだが、簡単でいいと思う」と話した。