両陣営、関心の低さ懸念 知事選最終盤、票固めや無党派浸透急ぐ

 

 第22回知事選は28日、投開票まで残り2日となり、最終盤に入った。いずれも無所属で、現職の内堀雅雄候補(58)=2期、福島市=と新人の郡山地方労連副議長草野芳明候補(66)=共産推薦、須賀川市=の両陣営は有権者の関心の低さを懸念しつつ、組織の引き締めや無党派層への浸透を急ぐ。

 内堀陣営は2018年の前回知事選より約1万票多い66万票の獲得を目標に設定。人口減で有権者数が約3万人減った中、達成には前回の投票率(45.04%)を上回る必要があるとみるが「有権者の関心の高まりは低調」(陣営幹部)とみる向きが多い。目標達成に向け「3期目に向かうため、いかに投票率を上げられるかが鍵だ」と支援団体などの票固めに躍起だ。

 草野陣営は東京電力福島第1原発で発生する処理水の海洋放出方針への反対をはじめとした公約の浸透を図り、有権者の投票に結び付けたい考え。組織戦を展開する相手陣営に対し「草の根運動」を強調。低い投票率を憂慮する中でも「関心の高まりを感じている」としており、陣営は「県政を変える1票として投票に行ってもらえるよう呼びかけていく」とした。