内堀さん「県民の思い形に」 知事選3選、現場主義これからも

 
当確の知らせを受け、支持者らと肘タッチする内堀さん=30日午後8時20分、福島市御山の選挙事務所

 30日投開票の知事選で、県民は復興・創生のかじ取り役に内堀雅雄さん(58)を選んだ。選挙戦では2期8年の実績を踏まえ、難題を抱える県政の継続性を強調し、県民に支持を訴え続けた内堀さん。3選の知らせに沸き立つ支持者の中、内堀さんは県民の負託に身を引き締め、真価が問われる3期目に向け決意を新たにした。

 福島市御山の内堀さんの選挙事務所には「みんなで創る、ふくしまの未来」の横断幕が張られ、相乗りで支援した各政党の幹部や団体の代表、市町村長らが顔をそろえた。テレビの速報で早々と「当選確実」が伝えられると、内堀さんは妻栄子さんとともに拍手に沸く事務所に姿を見せ、深々と一礼して感謝を伝えた。

 管野啓二総合選対本部長の勝利宣言に続き、支持者と万歳三唱で3選を祝うと、内堀さんは「今の県政は重く困難な課題を抱えている。しっかりと県民の期待に応えて前進し、挑戦を『シンカ』させて一つ一つの施策を実現するため、全身全霊をささげる」と、3期目の決意をかみしめるように語った。

 2期8年で実践してきた現場主義を選挙戦でも貫き、17日間で全59市町村をくまなく回った。震災と原発事故、相次ぐ自然災害、急激な人口減少、コロナ禍、物価高騰―。山積する課題にしっかり取り組んでほしいという県民の願いを改めて受け止める機会になったという。

 万歳後には現場主義を続けてほしいと、支持者から県旗の「あかみだいだい」色をイメージしたランニングシューズを手渡された内堀さん。「県民の思いを自分の真ん中に置き、福島の未来を形にしていきたい」と固く誓った。