衆院「10増10減」成立、福島県は定数1減 県南・会津は新3区

 

 衆院小選挙区定数「10増10減」を反映し、1票の格差を2倍未満とする改正公選法が18日の参院本会議で可決、成立した。区割り改定の対象は本県など25都道府県の140選挙区で、いずれも過去最多。1票の格差は現行の2.096倍から1.999倍に縮小する。公布を経て、12月28日にも施行される見通しだ。

 比例代表ブロックも3増3減。施行後、次に全国一斉で行われる衆院選から適用される。

 本県は定数5から「1減」の4となった。前回の見直しで西郷村が福島3区から4区に編入されたものの、1996年の小選挙区制移行後、定数削減を伴う大幅再編は初めて。次期衆院選から福島、郡山、会津若松、いわきの4市を中心とした4選挙区に変わる。

 新たな区割りは【図】の通り。県地方振興局の地域ごとに「県北」が新1区、「県中」が新2区、「県南・会津・南会津」が新3区、「相双・いわき」の浜通りが新4区となる。1票の格差は最少の新3区が1.432倍、最大の新2区が1.882倍。

 県内では、比例東北ブロックでの復活当選も含め自民党が5人、立憲民主党が4人の現職を抱えており、今後は重なり合う地盤を踏まえながら、次期衆院選に向けた候補者調整が本格化する。

福島県の衆院小選挙区・区割り改定