自民福島県連、新3区の候補者選び不調 12月19日から党本部調整

 

 衆院小選挙区「10増10減」を反映した改選公選法を巡り、自民党県連は15日の選対委員会で、定数が「1減」となる本県選挙区の候補者について新1区は亀岡偉民氏(比例東北)、新2区は根本匠氏(現2区)、新4区は吉野正芳氏(現5区)とする方針を確認した。新3区は、県南が地盤の上杉謙太郎(比例東北)、会津の菅家一郎(同)の両氏間で県連内の調整がつかず、19日にも党本部や両氏の所属派閥との調整に入る。

 県内22総支部から聞き取った意見を基に方向性を決めた。上杉、菅家両氏が立候補に意欲を示している新3区については、上杉氏の地盤の現3区と、菅家氏の現4区の各総支部からもそれぞれ明確な意思が示され、意見が割れたため、県連としての方針決定を見送った。19日に県連の西山尚利幹事長らが党本部で茂木敏充幹事長と森山裕選対委員長に報告した上で調整に入る。「現有5議席の確保が大前提」との方針は変えず、県連は比例東北の1枠を本県関係候補に優先して配分するよう求めていく。

 県連は3月中旬に想定される定期大会を見据え、候補者の調整を進めていく方針。西山幹事長は「復興を前に進めるには現職5人を引き続き国政に送ることが大前提。そのためには(現在の)選挙区間の協力体制を築きながら、支部長(候補者)を決めていく必要がある」と述べた。