【市長選】会津若松市、白河市、本宮市

 

 統一地方選の実施年となる2023年の県内は、県議、県内17市町村の首長、33市町村の議会議員が任期満了を迎える。このうち、春の統一選で行われるのは5町村長選、5市町村議選の見込みで、春から秋にかけて選挙が続いていく。

 選挙戦の公算大

 【会津若松市】任期満了は8月6日。現職の室井照平氏(67)=3期=は立候補への態度を明らかにしていないが、4選を目指して近く立候補を表明するとみられる。新人で元県議の水野さち子氏(60)が出馬を前向きに検討しているほか、水面下で立候補を探る動きもあり、選挙戦になる公算が大きい。

 会津若松市では、若者の流出などで年間1000人ほどの人口減少が続く。市長選では、若者の定着と魅力ある雇用の場の創出を含めた人口減少対策や、コロナ禍で打撃を受けた観光業、商工業の活性化が焦点になるとみられる。

 室井氏が初当選した2011(平成23)年から進めてきた、デジタル技術を生活に取り入れる「スマートシティ」の取り組みへの評価も問われそうだ。

 現職・鈴木氏動向注目 

 【白河市】任期満了は7月28日。現職の鈴木和夫氏(73)=4期=は立候補への態度を明らかにしていない。今のところほかに目立った動きはない。

 鈴木氏は、2007(平成19)年に初当選した。白河文化交流館コミネスの建設や小峰城跡石垣の修復など文化や歴史を大切に生かすまちづくりを進めてきた。今後、鈴木氏の動向に注目が集まる。

 高松氏表明、無投票か

 【本宮市】今月15日告示、22日投開票で行われる。これまでに立候補を表明しているのは現職の高松義行氏(68)=3期=のみで、ほかに目立った動きはなく、無投票の公算が大きい。

 高松氏は、東日本大震災前の2011(平成23)年1月に初当選。定住促進に向けた子育て・教育環境の充実や、東日本台風(台風19号)による水害を教訓とした防災・減災の取り組みの推進などを政策に掲げている。