亀岡偉民氏、支部長就任へ 自民、衆院福島新1区

 

 衆院小選挙区「10増10減」に伴い県内選挙区の定数が5から4に「1減」となる次期衆院選を巡り、自民党の公認予定者となる新1区の支部長に亀岡偉民氏(5期、比例東北)が就く見通しとなった。10日にも正式に決定する。

 自民党の森山裕選対委員長が2日、党本部で西山尚利幹事長らと会談し、新1区支部長の選考状況を伝えた。会談後、西山幹事長は報道陣に対し「1区は県連の(亀岡氏を候補者とする)意向をくむ方向だと受け止めた」と述べた。

 亀岡氏は2021年と17年の直近2回の衆院選で、小選挙区で敗れて比例復活で当選した経緯がある。自民党は17年の衆院選後、2回以上連続で比例復活した現職については小選挙区と比例代表の重複立候補を原則認めない方針を示しており、亀岡氏が新1区の支部長に就いた場合も適用される可能性がある。

 自民党は昨年12月、現職を中心に調整がついた全国の小選挙区の支部長を決定したが、本県の新1区については亀岡氏が比例復活を重ねた経緯などを踏まえ決定を見送っていた。新2区は根本匠氏(9期、現2区)、新4区は吉野正芳氏(8期、現5区)の支部長就任が決定している。

 新3区は調整つかず

 自民党県連と党本部は現職2人がいる新3区の支部長についても協議したが、調整がつかなかった。党本部は10日の支部長決定を目指す。

 新3区は会津と県南が統合され、会津を拠点とする菅家一郎氏(4期、比例東北)と県南で支持を集める上杉謙太郎氏(2期、同)の2人の地盤が絡み合う。

 西山尚利幹事長は森山裕選対委員長との会談後、報道陣に対し「(現職2人に関する)さまざまな資料を見ながら意見交換したが、現時点では全く(決まらない)という状況」と述べた。党本部は2人や所属派閥の意向なども踏まえて最終判断するとみられる。