新2区「コスタリカ方式」へ 次期衆院選巡り立憲民主福島県連

 

 衆院小選挙区「10増10減」に伴い県内選挙区の定数が5から4に「1減」となる次期衆院選を巡り、立憲民主党県連は27日、新2区の候補者について、選挙ごとに小選挙区と比例代表の候補を入れ替える「コスタリカ方式」を導入することを党本部に上申した。正式決定すれば、旧3区選出の玄葉光一郎氏(58)=10期=と、旧2区で活動する馬場雄基氏(30)=1期、比例東北=を選挙ごとに入れ替える方針。正式決定後、新2区と比例代表それぞれでどちらを擁立候補とするかを検討する。

 県連は、県北の新1区は金子恵美氏(57)=3期、会津と県南で構成する新3区は小熊慎司氏(54)=4期=を候補者とすることも決めた。

 同日の常任幹事会でコスタリカ方式導入と新選挙区候補者の方向性を確認し、比例代表の優遇措置も含めて党本部に上申した。

 新たな区割りを巡って、新2区は玄葉氏が出身の田村市や須賀川市などの県中と、馬場氏が地盤とする郡山市で構成する。党県連は現状の4議席を堅持した上で勢力拡大を図るため、コスタリカ方式を導入したい考え。

 常任幹事会に出席した玄葉、馬場、金子、小熊の各氏は終了後、記者会見した。玄葉氏は旧3区から新2区に軸足を移すことについて「重い判断で、自分にとっても大きな試練だ。馬場氏が(議員)バッジを外すことがないよう活動できる環境をつくる」と述べた。馬場氏は「選挙区で現職同士が重なり合う厳しい状況を打開するため、コスタリカの導入を強く申し上げたい」と強調した。党県連は、現職がいない新4区については新たな候補者の擁立を目指すとしている。