自民・森山氏「新3区協力態勢を」 衆院選、選挙区勝利求める

 
次期衆院選の勝利に向け決意を示す(左から)上杉、森山、菅家の各氏

 衆院小選挙区「10増10減」に伴い県内選挙区の定数が5から4に「1減」となる次期衆院選を巡り、自民党の森山裕選対委員長は21日、党県連が福島市で開いた定期大会に出席後、会津と県南にまたがる新3区について「選挙区での当選を2人で確実にしていただくことが大事だ」と述べ、協力態勢の構築を求めた。比例にまわる上杉謙太郎氏(47)=2期、比例東北=については、比例名簿の上位となることが妥当との考えを明言した。

 党本部は新3区を巡り、会津を拠点とする菅家一郎氏(67)=4期、比例東北=を支部長に選任、県南が拠点の上杉氏を比例東北ブロックの上位で優遇する方針だ。森山氏は大会で「当然いろいろな思いがあろうかと思う。ただ大事なことは、新しい3区でしっかりと勝ち抜いていくことだ」と訴えた。両氏の手を携え、挙党態勢を強調する場面もあった。

 大会後には報道陣の取材に応じ、上杉氏の比例の処遇について初めて正式に表明。過去の1票の格差是正に伴う選挙区調整で、同様の議員が比例上位となった事例を踏まえ「(上杉氏についても)当然それは考えなければならない」と述べた。また、将来的なコスタリカ方式の導入については「私どもに(裁量権として)与えられているのは、次の選挙まで。その以降のことは、二人でもよくお話をいただいて、どうすることが一番議席を守っていけるのかということが大事ではないかと思っている」とした。

 県連幹部は今月末から来月上旬にかけ、新3区の自治体や総支部に赴き、挙党態勢の構築を急ぐ。定期大会に先立ち開いた支部長・幹事長会議では、根本匠会長が「衆院は常在戦場だ。勝てる体制を速やかに築き上げていく」、西山尚利幹事長が「現職5人が互いに協力し合える体制を構築し、選挙に勝てる組織づくりに県連一丸となって努める」と述べ、出席者に理解と協力を呼びかけた。決意表明した菅家、上杉の両氏も、選挙区勝利に向けて連携を図っていく姿勢を強調した。