福島県沖地震2カ月、大規模施設再開遠く 郡山、地域経済に影

 
2月の地震被害で休館が続くビッグパレットふくしま

 本県沖を震源とする最大震度6強の地震から13日で2カ月となる中、郡山市の会議、イベント機能の中枢を担う大規模施設の休止が地域経済に影を落としている。公共施設のほか民間のホテルでも被害が目立ち、会議やイベントの中止、延期が相次いだためだ。県内最大のビッグパレットふくしまは9月末まで全面再開が見通せず、影響の長期化は避けられない状況だ。

 ビッグパレットは天井からつり下げた通路やスプリンクラーが壊れ、休館を余儀なくされている。2月以降のイベントや会議計475件が中止となり、最大7000人収容のホールは9月末まで予約を休止。県は14億2500万円を計上して部分的な再開も視野に復旧を急ぐ考えだが、工事の進行次第では休館期間が延びる可能性もあり、状況は不透明だ。

 音楽イベントや企業の講演会、セミナーなどに活用されているけんしん郡山文化センターも、舞台設備や空調ダクト、天井などの破損で休止が続く。市は3月、改修工事の調査設計費790万円を専決処分したが、現時点で具体的な工事の経費や施設再開の時期は見通しが立っていない。

 郡山市は、県内外からのアクセスの良さから会合や展示会の会場に利用されてきた。大人数を収容できるこれら施設の機能は他会場で代替が利きづらく、大規模会議などの誘致に取り組む郡山コンベンションビューローは「コロナ下での会議の在り方が確立され始め、これからという時期に大きな痛手だ。誘致活動のためにも、なるべく早く再開見通しを示してほしい」と注文する。

グループ補助金で再起目指すハマツ

 一方、民間では国の補助金などを背景に施設復旧の機運が高まっている。最大2000人収容の宴会場を持つホテルハマツは地震被害で休業が続くものの、設備復旧を支援するグループ補助金の活用を視野に、宴会場の早期再開を見込む。

 道下和幸総支配人は「他施設が休止する中、広いスペースを求める会合開催の問い合わせは多い。早期に宴会場を再開したい」としている。