松川浦の県道、復旧着手へ 相馬、昨年の地震で被害

 
地震で護岸が破損し、ガードパイプが沈み込むなどした県道相馬亘理線=相馬市尾浜

 県は、昨年3月の地震で護岸などが被災した相馬市松川浦沿いの県道相馬亘理線について、災害復旧工事に着手する。工事区間は同市尾浜の延長約550メートル。工事は6カ月程度続く見通しで、完成は10月中旬を予定する。周辺には旅館や飲食店があり、県は大型連休など観光シーズンへの影響を抑えるため、通行規制の時期を調整する方針だ。

 松川浦に面する道路は地震で護岸に亀裂が走るなど大きく破損した。護岸上のガードパイプも折れ曲がったり、沈み込んだりした。

 工事では護岸とガードパイプを復旧させ、路面を新たに舗装する。現在は通行できる状態だが、県は工事期間中に片側通行や一時的な全面通行止めを検討している。県相双建設事務所の担当者は大型連休や夏休みを念頭に「地元に影響がなるべく及ばないよう(通行規制の)期間を決めていきたい」としている。