富岡で災害住宅起工式 初の集合型90戸、9月から入居へ 

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富岡町曲田地区に建設される3階建て災害公営住宅の完成予想図

 福島県富岡町が今春の帰還開始に向けて整備する災害公営住宅154戸のうち、2期分として曲田、栄町両地区に造る集合住宅2棟計90戸の安全祈願祭と起工式が18日、曲田地区の現地で行われた。

 町が災害公営住宅として集合住宅を建設するのは初めて。戸建て住宅64戸と同様に、震災の津波と地震で自宅を失った人や、住宅の解体除染に応じた人、帰還困難区域に自宅がある人を受け入れ、帰還を望む町民の住居確保につなげる。

 曲田地区に造るのは、40戸分の3階建て集合住宅。8月に完成、9月から入居が始まる見込み。間取りの内訳は2DK12戸、2LDK27戸、車いす用1戸。

 栄町地区には50戸分の4階建て集合住宅を建てる。年内の完成予定で、来年1月の入居開始を目指す。間取りの内訳は2DK31戸、2LDK19戸。

 両地区とも積水ハウスが施工する。

 安全祈願祭では、宮本皓一町長らがくわ入れして工事中の無事故を願った。