避難の浪江町民ら交流 二本松で最後のつどい

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元気な歌声を響かせた合唱団

 東京電力福島第1原発事故に伴う全町避難が続く浪江町の「第6回なみえ3・11復興のつどい」は4日、二本松市の安達文化ホールで開かれ、県内外に散らばる町民らが手作りイベントを楽しんだ。同市に避難する住民有志などによる実行委員会の主催。

 今月末の町の避難指示一部解除や仮設住宅の避難住民の減少などを受け、同市でのつどいは今回が最後になるという。

 同ホールでの町芸能祭では、町民らが同市への感謝の気持ちを込め、合唱や舞踊などを披露した。同市の子どもたちでつくる「福島しあわせ運べるように合唱団」は、復興への思いを込めた「群青」「しあわせ運べるように」の元気な歌声を響かせた。

 仮設住宅の自治会などの活動作品展や美術展なども開かれた。来場者には牛丼が振る舞われ、久しぶりに再会した町民らが楽しく会食していた。