山木屋地区再生へ心一つ 「ふるさと会」交流、避難解除後の地元で初

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 東京電力福島第1原発事故による避難指示が昨春解除された川俣町山木屋地区の住民は17日、同地区の語らい処やまこやで交流会「山木屋ふるさと会」を開いた。集まった約50人の住民が古里創生への思いを一つにした。

 同会は原発事故による避難指示後、毎年1、2回開かれていたが、同地区での開催は初めて。

 避難指示が解除され、新たな山木屋をつくるきっかけにしてもらおうと、同地区自治会と町社会福祉協議会が共同で開いた。

 会場には、避難指示が出された2011(平成23)年以降、町内の仮設住宅などで行われたさまざまなイベントの様子を収めた約100枚の写真が飾られたほか、山木屋太鼓の遠藤元気会長による演奏などが行われた。やまこや特製のざるそばも振る舞われ、参加者はそばの味を楽しみながら談笑した。

 同地区で暮らす男性(80)は「とても楽しみにしていた。会う機会が少ない人とも会えて満足」と笑みを浮かべた。